木内清 区政報告

◎議長2年任期について (詳細はここをクリック)

昨今の区政は、社会経済状況が目まぐるしく変化するなかで、行政課題も複雑多様化、かつその量も増大してきている。また、この間の新型コロナへの対策もその流れを加速化している。

こうした状況に対し、議会としても理事者側からの提案や相談をしっかりと受け止め、迅速、的確に対応して、安定的な議会運営を行い、区政を進めていく必要がある。

また、議会の中をみると、議員の世代交代が進み、様々な意見を持つ議員が出てきており、従来からの議会運営(ルール)にも変化が生じている。

議会改革を進めながら、議長が議会を適切に運営していくためには、新たな状況に対応したノウハウの蓄積も必要で、これまでの1年間で辞職し交代することが課題になっていると考える。
私は、より中期的な議会運営の視点に立った場合、これからの議長のあり方は2年単位が望ましいという問題提起をし、その先鞭をつける意味で今回、2年目の議長の責務を果たす決意をした。

◎墨田区の新型コロナ感染症対策 (詳細はここをクリック)

● 新型コロナ対策の墨田区方式とは
1.接種の日時郵送が早かった理由・医療従事者接種が早かった理由
接種券の発送は、令和3年3月23日策定の接種計画のとおり発送した。
接種計画をどこの自治体より早く策定し、その計画をしっかり遂行した。
住民(高齢者)の立場に立った際、接種券が早く届くことが安心に繋がるとともに、ワクチン接種への準備行為に着手できる心構えができると考え、4月1日に65歳以上の高齢者に発送した。また、計画で6月下旬より基礎疾患・60歳までの方の接種がが始まることから、65歳未満の方に6月1日に接種券を配布した。
 医療従事者の接種は、本来、東京都の役割であったが、システム障害等で接種の予定が立たなかったこと、高齢者接種を開始するにあたり、安心して医療従事者の方に接種していただくため、区民集団接種の試行も兼ねて、区民のワクシンを活用して実施した。これも好評で、区民接種への協力が強固になった。

2.医療機関との連携
医療機関との連携(病院部会)
令和2年7月16日を皮切りに、墨田区保健所・医師会・区内病院・墨東病院をオンラインで結んで、毎週1回会議体を持ち、コロナに関する情報共有を行っている。
そもそも、このきっかけは、江戸川区の医師会や病院が墨東病院と同様の会議を実施していることを区医師会が知り、これを本区で実施したい旨の話からであった。
墨田区モデルとしては、これに、行政(保健所)が加わっていることで、より有効なコロナ対策を構築したことになった。
 その成果として「墨田区二次救急病院診察再開支援」として山田記念病院に5百万や、三師会に対し1医療機関あたり100千円の補助、同愛記念病院をはじめ臨時病床を設けた二次救急病院に各10百万円、その他2病院に5百万を補助した。
 さらに、「地域完結型医療体制整備事業」として、コロナが治癒しながら後遺症で退院できない方の根詰まりが発生していた墨東病院の重症化病床を解消するため、受け入れ先病院として7病院に2床あたり10百万を支給して、重症かが一定緩和された患者を移送して療養する仕組みを構築した。
また、「搬送困難事例等緊急支援事業」として、入院が必要であるのにかかわらず、自宅療養している区民の患者を療養するため、42次救急病院に1床あたり1百万を支給した。
 本年1月から猛威を振るったオミクロン対策として、休止した病院施設(同愛記念病院)を活用し、DMAT
、墨田区医師会及び東京都看護協会から医療チームの派遣を受け、区主導の「臨時医療施設(病院併設型)」(以下、「本施設」という。)最大45床を整備した。

3.各公的な小・中学校・保育園等の対応、陰性者数
厚生労働省通達により、各小中学校等は教育委員会、保育園等は子育て支援部で、陽性者や濃厚接触者の対応、休園・学校閉鎖等の判断を実施している。
現時点での新規感染者は200名を超えている。

4.ワクチン接種

●コロナ禍での報道対応分析
 区報、HP、SNS、区長メッセージなど区有媒体を使った発信に加え、それに
対する報道機関からの問い合わせや取材について丁寧に対応するなど、リスクコミュニケーションを積極的に行った結果、報道機関との信頼関係を築くことができたと考えている。
 なお、区から発信については、単に保健所の多忙さを伝えるものにならないように、PCR陰圧テントの設置や向島花街の皆さんへのPCR検査実施、錦糸町パトロールなど連続した施策ベースでの情報提供を行うとともに、施策自体が常に先を見据えた先手先手の事業展開になるよう保健所を中心に努めてきた。結果「墨田区モデル」と呼ばれるようになり、多くの報道に繋がったと分析している。

●新型コロナ対応区議会
(令和元年5月から令和5年2月まで)
回数 8回

内訳:令和元年  4月緊急議会(国保条例、後期高齢者医療条例、国保補正予算)
   令和2年  5月臨時会(一般会計補正予算)
         7月緊急議会(   〃   )
         1月緊急議会(   〃   )
         4月緊急議会(   〃   )
  令和3年  7月緊急議会(   〃   )
        12月緊急議会(   〃   )
  令和4年  5月臨時会 (   〃   )
       10月緊急議会(    〃   )
       12月緊急議会(    〃   )

◎高齢者がいきいきと生活するために

我が国の超高齢化はすさまじいスピードで進んでいます。まもなく3人に1人が65歳以上という社会がやってきます。これは都市部も例外ではありません。医療、介護、福祉のシステムを国や東京都を含めた行政全体で再構築していくことはもちろん重要ですが、私は、一番のポイントは、だれもが、住み慣れた地域で、長く、安心して暮らし続けられることだと思います。

そのためには、それぞれの地域の中で、医療や介護をはじめ、生活支援や介護予防のためのサービスまでが一体的に提供されるような、「地域包括ケアシステム」を構築することが必要だと考えています。この構築という総合的視野に立って、具体的な施策を推進しなければなりません。
健康でいられる寿命をさらに伸ばすための健康増進事業・介護予防事業を充実させ、療養が必要になった際の支援体制も強化します。また、生活支援策の拡充、介護サービスの一層の拡充、さらに喫緊の課題となっている介護人材不足の解消にも取り組みます。

一方、超高齢化の進展とともに認知症高齢者の割合も増えています。住み慣れた家と地域で暮らしていけるよう、「早期発見・診断・対応」を可能とするケアを構築しなければなりません。相談体制の充実や、認知症予防政策の充実に取り組みたいと思います。
一人一人が自立して、いきいきとした生活を送ることが出来るように、地域密着型の、身近できめ細かい総合的な行政サービスを網の目のように整備し、地域の「安心」につなげていくことが、最も重要なことだと思っています。私は、このシステムの推進に全力で取り組んでまいります。高齢者支援、地域支援だけではありません。


ほかにもさまざまな対策に取り組まねばなりません。 障害のある方のための対策、中小企業対策、産業・観光や地域振興など、やるべきことは多岐にわたっております。時代が求める新たな課題、容易に解決できない課題ももちろん山積みしています。きちんと皆さんの声に耳を傾け、これが将来のために必要だと思ったことは、信念をもって、批判を恐れず、果敢に実行してまいります。

◎命と安心を守る防災 ・防犯対策
区民の生命•財産を守ることは、最大の課題です。
今年行った区民意識調査を見ても、区が力を入れるべき施策として、防災対策が約45%と最も高く、区民の不安と備えへの期待に応えていかなければなりません。今、首都直下型地震の発生は今後30年以内に70%の確率と言われており、防災・減災、さらには、自助および共助の支援体制の構築を進めていきたいと思います。

また、防犯対策についても、同じく区民意識調査では約17%と4番目に高いご要望があります。犯罪認知件数の減少に向け地域・菩察・区が一体となった取組みを推進したいと思います。
ハード・ソフト両面から「危機管理能力の高い自治体」をつくる。
「いざ」という事態について、私たちにできることは「備え」のみです。
徹底した防災・防犯対策を進め、区民の安心•安全を守りたいと思います。
◎児童相談所の早期開設を目指して
様々な事情から親元を離れて暮らしている子ども達。
その理由のうち大半を占めるのが「虐待」です。こうした子ども達を、救い出すために先ず重要な役割を果たすのが児童相談所です。児童相談所は、虐待などの理由から緊急的な保護が必要な子どもを一時保設所で保證したり、家庭で生活できない子どもを、一定の期間、乳児院、児童養護施設、児童自立支援施設、知的障害児施設、肢体不自由児施設などの児童福祉施設で預かったり、という役割を担っています。

児童相談所に関する業務は現在、都道府県、政令市が担っていますが、平成28年5月の児童福祉法改正により、特別区である墨田区おいても児童相談所を設置することが可能となりました。

今年、目黒区で起きてしまった虐待事件に心を痛めるとともに、事件を風化させてはいけないと決意しました。毎年のように各地で悲しい虐待事件が発生しています。
墨田区で起きる問題解決は、最もその状況を理解する基礎自治体が担うべき。これからも行政と一緒になって、児童相談所の早期開設を目指したいと思います。

木内 清  事務所
墨田区亀沢2-12-3-501 霜鳥ビル
墨田区本所1-34-10-1F

特別区議会議長会

2023年3月23日

今期最後の「特別区議会議長会」でした。23区全員の議長が顔をそろえています!会長の任期を全うすることができたのは、各区の議長の皆さまのおかげです。ありがとうございました! 写真は、侍ジャパンのチーム内で定着した「ペッパーミルパフォーマンス」。江戸川の福本議長の提案です。「小さなことからコツコツと継続して進んでいけば、良いことが起きる...続きを読む

第74回墨田区立両国中学校 

2023年3月21日

第74回墨田区立両国中学校にて 卒業証書授与式 ...続きを読む

防災コンテンストにて

2023年3月13日

3月12日墨田区総合運動場で防災コンテンストが開催されました。 18の自治会・町会と中学生のグループが競技大会に参加。 消化活動を競いました。 日頃から防災を身近にすることで、いざという時に慌てず身を守る行動が出来ます。 子供に人気のガチャピン・ムック、そして地元のおしなりくんも防災競技に参加。 子供たちの声援の...続きを読む

春季慰霊大法要にて

2023年3月12日

春季慰霊大法要 追悼の辞  ...続きを読む