追悼の辞

本日ここに、都内戦災及び関東大震災遭難者の春季慰霊大法要が執り行われますに当たり、地元墨田区議会を代表いたしまして、謹んで追悼の言葉を申し述べます。

ここ墨田区は、昭和二十年三月十日未明の大空襲におきまして、区内の過半が焼き尽くされ、筆舌に尽くし難いほどの悲惨な被害を受けました。また、大正十二年九月一日に発生いたしました関東大地震におきましても、多くの尊い人命と大切な財産が失われております。

改めて、これらの災禍で犠牲となられました数多くの方々のご冥福をお祈りいたします。

私たち墨田区民は、悲しみを乗り越え、今日の平和な社会を築いてまいりました。そして、再び戦争や災害で悲嘆にくれることのないよう、平和と安全を希求し、福祉の向上を願い、たゆまぬ努力を積み重ねてまいりました。

しかしながら、今もなお、世界の幾多の地域において、紛争やテロ行為は絶えることがありません。先般もロシアによるウクライナへの侵略により、幼い子どもたちを始めとした多くの尊い命が失われており、言いようのない悲しみと、強い憤りを感じざるを得ません。

また、我が国におきましては、近年続く、記録的な大雨などによる自然災害が、各地に甚大な被害をもたらし、日頃からの災害に対する十分な備えや、地球温暖化防止に向けた着実な取組を、更に進めていかなければなりません。

加えて、新型コロナウイルス感染症への対応として、医療従事者の方々をはじめ、多くの皆様方にご尽力をいただいているところではございますが、現在のところ収束には至っておりません。

感染によりお亡くなりになられた方々のご冥福と、現在、闘病中の方々の一日も早いご回復をお祈り申し上げ、人類がいち早く、この感染症を克服できることを心から願っております。

改めて、平和の尊さ、平穏な日々の大切さを痛感し、戦争や震災の悲惨な記憶を風化させることなく、次代を担う世代に語り伝えるとともに、不断の努力を重ねていかなければならないと強く感ずるところでございます。

東京都慰霊堂がございます、地元墨田区議会といたしましては、区民の生命と財産、そして、すみだのまちを守るため、「安全で安心なまちづくり」に向けて、日々最善を尽くしてまいる所存です。

私たちは、今日の平和な日々が、尊い多くの犠牲の上に成り立っていることを改めて心に刻み込みます。

そして、今ある繁栄と平和を守り、世界の恒久平和に貢献するため、より一層の努力をいたしますことをここにお誓いし、追悼の言葉といたします。                                                                                          

令和四年三月十日
墨田区議会議長  木内 清

 


 

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